IT （2017）

「it　それが見えたら、終わり」という、日本ではとんでもサブタイトルがついた全米で歴代ホラー映画の興行収入で一位となった歴史的な作品。

スティーブンキングのホラー作品はどうしても、欧米の文化圏でない人には今一理解しがたい世界観があります。

だから、アメリカンが「it、ちょー怖えー」

というのに対し、日本だと「スタンドバイミーみたい」になるようです。

どうも向こうの人は、子供のころピエロは誕生日とかに呼ぶなじみ深いキャラらしく、その善良なキャラがEvil Clown（邪悪なピエロ？）かもしれない、というイメージがトラウマになるほど恐ろしいと感じるようです。

したがいまして、この映画を見る方々が「稲川淳二さんの怪談」の恐怖を超えて震えあがることは皆無となります。

だからといって、青春ものとかグーニーズのホラー版なんていうのも無理筋だなぁと思ってしまいます。

誤解しないで頂きたいのですが、「つまらない」と言いたいのではなく、ホラー映画の歴史を塗り替えたほどの、ホラー映画が、我々にさほどホラーでないのは、

「ワビ・サビ」わからんだろと同じ感じです。