Before Sunset/Before Sunrise/Before MIdnight トリロジー
映画はとても私的なものだと思っています。
勧められた映画がつまらなかったり、勧めたものの反応が薄かったり。
自分の感性や、その日の気分や体調、経験値から受ける影響が変化します。
この現在、3部作はそれを気づかせてくれた映画です。
1995年、いまから23年前に「Before Sunrise」が上映されました。
同世代だった自分は、この旅に大いに影響され、自分もヨーロッパを列車で旅して恋がしたいと本気で思ったものです。
そして、世界に行ける職業を選択しました。
その9年後、2作目を見たとき、一作目の世界を壊してほしくなかったと、比較的否定的な感想をもちました。
初演から23年後、あらためて全3作を通しで見ました。
夢見るころから成熟した姿。
恋人が夫婦になって子供がいての人生。
ずっとイチャイチャしていたい出会いのころと、手をつないでも一瞬で離してしまう年を重ねた二人。冷めたのではなく熟成したことが理解できる自分。
1995年の自分がBefore Midnightを鑑賞したら、「最低」の評価となるのでしょう。
今日の自分だと、「最高」になります。
時間の経過で、映画に対する感想も変化するのだなぁと感慨深いです。